●素材特集  今回は「素材」に注目 気持ちがいい、アウターにひびかない 理想のインナーは素材が決め手!

これまでさまざまなメンズインナーを紹介してきたが、その機能性を語る上で欠かせないのが素材。季節ごとに大きく変化する日本独自の気候に対応したインナーを送り出そうと、各社とも素材へのこだわりは相当なもの。最近では、合成繊維だけでなく天然素材の代表格、綿にだってさまざまな機能が付加されている。

そこで今回は素材に注目し、日本生まれだからこそ到達できた高機能インナーの魅力に迫ってみた。

グンゼ/“BODYWILD”Simple Smart(Cut off)

まずはグンゼ“BODYWILD”からアウターにひびきにくい切りっぱなしインナー“Simple Smart(Cut off)”(¥1365〜)をご紹介しよう。「凹凸のないシンプルスマート」と言われる秘密は、その生地の持つ独自性にある。一般的なインナーはほつれを防止するために、生地を折り返し縫って仕上げるが、このインナーは切りっぱなしでもほつれてこないのが特長。ゆえに、襟、裾、袖の折り返しがなくアウターの凹凸もほとんど感じられないというわけだ。最近はアウターがますますスリムになり、ワイシャツもボディにジャストフィットするのが主流。スーツでばっちり決めたいフレッシャーズにとっては必需品となりそうだ。もちろん、吸汗速乾・ストレッチ・接触冷感などの基本機能も備え、快適性も申し分ない。

グンゼ/“BODYWILD”Simple Smart(Cut off)

 

さらにうれしいのは豊富なカラー展開。UネックとVネックシャツのいずれも、ホワイト・スキンベージュ・ブラック・ライトグレーの定番色に加え、鮮やかなダークグリーン・ブルーグリーンの6色展開。ボクサーブリーフは無地だけでなく、シックなストライプやチェック柄もデビュー。少し長めのロングボクサーも加わり、春の薄着をよりスマートにしてくれる。

ワコール/“DAMS”冷やテコ、冷やシャツ

汗をかきやすくなるこれからの季節、ワコール“DAMS”は、ビジネスやくつろぎのシーンでも、さらりと快適な状態に保てる素材「ベンベルグ(キュプラ)」を採用した“冷やテコ”(¥3,990)を発売した。接触冷感・吸放湿機能があるべンべルグは、綿やナイロンなどと比べて公定水分率が高い(=水分をたくさん含む)のが特長。熱伝導率も高いため、肌にふれるとヒヤッとして気持ちがいい。さらに空気層をできる限り減らすため、空気層が多くなる「扁平断面」ではなく「丸断面」の繊維を使用。より高い冷感が得られるという。“冷やテコ”には今春からストライプ柄が加わったほか、同素材の“冷やシャツ”(¥2,940〜)もラインナップした。

また、同じくDAMSのロングボトム“さらパン”(¥3,465)は東レの素材“キュープ”を使用。スリムなパンツを履いてもごわつかないようフィット感を重視しているが、“キュープ”は汗対策を重視し、ひざ裏の汗の不快感を軽減。しかも一枚履きができ、夏場の重ね着が苦手な人にとってはかなりポイントが高い。もちろん、接触冷感機能と通気性も備えた夏仕様となっている。

トリンプが誇る人気素材のインナーといえば、“HOM”のクールインナー(¥2,625〜)。吸放湿性に優れたベンベルグと特殊機能のポリエステルを複合した“ペアクール”を100%使用し、高いクーリング性でひんやりした清涼感が得られるほか、べたつきにくくムレにくいのが特長だ。Vネックの半袖Tシャツと5分と7分丈のボトムを揃え、カラーは定番のホワイトと光沢感のあるシルバーの2色展開。独自の立体パターンで着用感にもこだわり、ビジネスシャツの下に着てもすっきりスマートな着こなしができる。

フジボウアパレル/“B.V.D.”Finest Touch EX

また、日本のインナー素材としては定番中の定番、「綿」にもさまざまな機能がプラスされ、新たなファンを獲得しつつある。

紡績から縫製まで日本製にこだわり、上質の綿100%の素材でその着心地の良さをアピールし続けているのがフジボウアパレル“B.V.D.”。なかでも、“Finest Touch EX”(¥1,000〜)は、春夏シーズンのインナーとして不動の人気を誇っている。強く撚りをかけた強撚糸を採用することで、さらっと爽やかな肌ざわりを実現。さらに、綿100%でありながら抗菌防臭・吸水速乾機能も備え、綿100%のインナーは汗がベタつき臭いが気になるというマイナスイメージを払拭した。

アイテムはトップスが丸首・U首・V首の半袖シャツと、丸首・V首のスリーブレスとランニングシャツ。ボトムはニーレングス7分丈やブリーフなどとかなり豊富。しかもサイズもSから4Lまでと幅広く、ちょっとメタボな男性諸君にもうれしい品揃えとなっている。カラーは基本ホワイトだが、ボクサーのみグレー、ネイビー、ブラックを用意。

アズ/“coolishwave”爽やかクレープ

アズの“シャレテコ”も綿100%にこだわった商品だが、こちらは爽やかなクレープ地の“クーリッシュ ウェーブ”(¥1,365〜)でさわやかな着心地を追求している。“シャレテコ”は滋賀県高島地区で200年前から織り・染色加工されている伝統の素材「高島ちぢみ」を使用し、それを大分県の自社工場で縫製をした純日本製。当然のことながら高品質でリピーターも多く、不動の人気を誇っている。

「高島ちぢみ」は、強い撚りをかけた糸を使用し、自然の凹凸がついているのが特長。このため肌の接触面が少なく、汗をかいてもベトつきにくくなっている。また、通気性にも富んでいるのでムレにくく、肌ざわりはいつもさらさら。しかも綿なのに麻のようなシャリ感があるうえ、生地の凹凸の効果による自然の伸縮性があるのも魅力。

ブルーを基調にした涼しげなプリントが揃い、インナーとしてはもちろんパジャマや部屋着としても活躍する。

*価格はすべて税込み 取材協力:繊研新聞社